物!潮会!



















「待ちに待っていたこの日がやって来ました!!!さぁ、今年の優勝者は誰になるのでしょうか!?」

海の近くとゆうことで、毎年5月には潮干狩り大会とゆう奇妙な大会が開催される。

優勝者には、生徒会から賞状、トロフィー、景品までもらえるほどの、大きな大会だ。

しかし、毎年優勝トロフィーを手にするのは・・・


「さぁ、今年は何個とれるかな?」

「毎日あんだけ俺たちが取ってたら、もうここら辺の貝絶滅してんじゃねーの?」

「貝が壊滅・・・・・・・・ぷっ」

バコッ!!

「つまんねーんだよ!!!」


「あっちらへんは、まだとってないはずなのね」

「今年の大会は僕が優勝するから!!ごめんねみんな!!!」

「なに言ってるの?剣太郎。僕にきまってるじゃん」

「いやいや、俺も負けないよ?抜け駆けは許さないから」






六角中テニス部。

海遊びが大好きです。

イコール

潮干狩りはお手の物。






でも、今回は一味違う。












前日。



「明日の潮干狩りの景品ってなにかなぁ!?去年ってなんだったの?!サエさん!!!」

いつもの元気な大声の葵剣太郎少年の、この一言が事の発端。

「そっか。剣太郎は初めてだもんな?たしか・・・あれ。なんだったっけ?いっちゃん」

去年の優勝者、いっちゃんこと樹希彦。

「うーんと・・・たしか御食事券一万円分だった気がするのね」

「そうそう!みんなで焼肉食いにいったよな~」

「焼肉は焼きにくい・・・・・・・・・・・・・・・プッ」


バコッ!!!


「今年は何になるんだろう・・・・・気になるなぁ」

















「今年は、新しく出来た海沿いのレストランのペアご招待券らしいよ?」

六角中の敏腕マネージャー、

そして、それぞれ部員たちの意中の人、 がそれとなく言った。


、それ本当?!」







剣太郎が目を輝かせながら言った。

「確かな情報だよん。生徒会に友達いるからね」

「海の見えるレストラン・・・・すごい豪華だな・・・・・」

そんな金どこにあるんだ?この学校は。と心の中に疑問をうかべる、黒羽春風、通称バネさん。

「海ね〜。ロマンチックじゃん・・・」

意味ありげな、笑みをこぼす木更津亮。

「すっごいおいしいって、かなりいい評判を聞く、あのレストランか・・・」

こちらも、ニコニコしてますサエさんこと、佐伯虎次郎。






みんなは、それぞれひそかに、

『どうやって、を誘おうか・・・』

となやんでいた。





は飛びっきりの笑顔でこういった。





「優勝したら、絶対私を誘ってね?約束だからね!」









コレが6人の気合がいつもより入っている原因。

もう、ただ優勝すれば完璧にと一緒にレストラン(&デート)確実。

いつも、ほのぼので穏やかな六角中テニス部も燃えに燃えている。







「「「「「「 絶対、優勝してやる!!!!! 」」」」」」










6人、気合の入った服装。

もちろんスコップにバケツもちで、帽子かぶって準備万端。

(ダビデといっちゃんは麦藁帽子。笑)



「それではよ〜い・・・・・・」



6人、まるで、短距離走のスタート前の状態。

残りの生徒はもう、テニス部には勝てないと、はなっから、あきらめムード。





「開始!!!」






「みんな、頑張ってね!!!」


その、一言でみんなの闘志は燃え上がりきった!!






もう、は捕らない気でいる。

呑気に、友達と海辺で遊びに行った。

止まってその楽しそうな姿を見送り、

それぞれベストスポットを探しに、また走り出した・・・・。











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