日曜日の夜
最近、日曜に家にいることが少ない。
今更、あのスポーツ用品で有名な最大手メーカーに入ったことをちょっと後悔・・・
そりゃ、給料いいし、俺だってここのメーカーのやつはカッコいくて好きだし、同僚のやつも良いヤツらだし?
しかも、なんのこっちゃ知らねーけど、部長にまで気に入られちまって結構良い仕事、任されちまうし・・・
あっ、これが原因か・・・
「有給休暇でももらえねぇかなぁ〜?」
「よしよし。今日もご苦労サマです、あなた」
俺を犬っころみたいに撫でる、。片手にはビール瓶とコップ。
ジョッキとまではいかねーけど、今日は少しくらいなら飲んでもいいっぽい。
久しぶりの酒、俺はいっきに飲み干した。
「最近疲れたまってるでしょ?飲みすぎはダメだけど、その分マッサージでもしてあげる」
「おっ!サンキュー」
まだまだ現役時代の体つきだから、が俺の筋肉をほぐすには多少無理があった。
「大丈夫か?」
「だ、いじょ、うぶ!でもちょっと休憩します・・・」
「じゃ、次は俺がしてやるよ」
「いいよぉ〜春疲れてんだから〜」
「いつも家のことしてくれてサンキューなってことで」
「・・・・・・ありがとう」
うわ、めずらしく照れてる。
「んじゃ、そこに寝ろ」
んで、俺の最愛なる妻のわき腹を、おもいっきりくすぐった。
「ちょっ!!!・・・・な!!?やめっ!!!って!!!!!ハハッハハ!!!」
「お前ホント弱いな〜?そんな大声だしたら夏希が起きっだろ?」
「ハハハ!!っはあ・・・・・・・もう、春なんか大ッ嫌い!!!」
「はははっスマンスマン!!あまりにも無防備だったから・・・」
「誰もそんなことされるとは思わないわよ!!」
「おこんなってぇ。スキンシップじゃねぇかー?」
「絶対許してあげない!!」
怒ったはソッポを向いてしまった。
「〜」
後ろから抱きしめてみた。効果はあったようだ、振り返ったは笑っていた。
そして、その後発せられた言葉は
「ミッキーに会いたいなぁ〜?」
「はっ?」
「夏希もエレクトリカルパレード見たいっていってたなぁ?」
「・・・・・・・それで許してくれんのか?」
「・・・・・泊まりで!」
「え!?でぃずにーらんどいくの〜!!??」
でっかいライオンのぬいぐるみを抱えた夏希がドアから勢いよく呼び出してきた。
「夏希まで!?」
ハハ、俺たちのうるさい声で起きちまったようだ。
「2対1。春の圧倒的不利ですわよ?」
「わ〜い!みっきぃさーん!!!」
「2対1???いや、3対0だ」
うん、ちょっとくらい休暇とってもいいよな?
家庭崩壊の危機だったんだから。
「うわぁ〜楽しみvvv」
「たのしみ〜!!」
こんな嬉しそうな家族の顔が見れるなら、いくらでも休暇とってやりたい。
って、思う自分が一番ミッキーに会いたがってたりして・・・?
この際、家族サービス大奮発しちゃいましょーっつう事で。
さっそく明日にでも小村課長に頼んでみるか。
END
20050405
もー・・・うん。バネさん大好きだったんだね。今もだけど!