〜Welcome to Galley‐la!〜
「カリファ。今日の予定は?」
「三時から二つ新聞社の取材、五時から運送会社マキラ社長とレストランで食事、六時から・・・・・・」
この都市 ウォーターセブンの市長 兼 世界的に有名な造船会社 ガレーラカンパニーの社長・・・・・
「・・・・・本社へお戻りになってから書類の方に目を・・・・・・」「いやだ!!!!!!」
「はい、それではすべてキャンセルを!!」
・・・・・・・・・アイスバーグ。と美人秘書 カリファ。
「アレ?アイスバーグさん!お帰りになってたんですか!?」
「ンマー!パウリー。どうしたんだ?そんな門の前につったって」
「そんなトコロにいたら、邪魔です。アイスバーグさんが通れないでしょう?パウリー」
「へーい・・・・・・・ってまた性懲りも無く そんなハレンチな服着やがって!!ズボンはけ!ズボンを!!」
パウリーはそういう事に関しては特に厳しい。
「けっ!だから女ってのはよー!!」
アイツだって、どうせこんな格好してココをうろつくんだろ!?
俺は認めねェからな!認めねー!
「ンマー!なにをイライラしてるんだ?パウリー」
「いや、別に・・・・・」
あっそういえばカクは、どうなったんだ?
まだ探してんのか?
その頃のカク。
「今日はカクベツ、キレイな空じゃな〜。んー 風が気持ち良いわい!」
町の人に挨拶しながら、屋根の上を飛び交っていた。
「そろそろのところに戻ろうかの?」
「あっそういえば、今日は新入社員が来る予定です、アイスバーグさん」
「ンマー!暇だから、そいつに会いに行くか」
「アイスバーグさん」
「なんだ?パウリー」
「頼むから俺のところには来させんでくださいよ?」
「?」
どんだけ腕が良いのか知らねェが、アイツと同じドックは遠慮したいぜ。
(また殴られるし・・・・)
「クルッポー!とまァ、こんくらいで最低限仕事は出来るだろ ポッポー」
ハットリ&ルッチのおかげで、は一通り一番ドックを回ることができた。
さすが一番ドックだけあって、そうとうに広かった。
いろんな(変な)人おったけど、一人一人がすごい技術者やった。
ウチも負けんと頑張って働こう。できたら、ココ 一番ドックがいいなァ。
「ありがとう!ハットリくん、ルッチ!」
・・・・・・・・・なんでハットリだけ君づけ?
「また分からないところがあれば、また俺に聞くんだポッポー」
「うん!で、カクさんまだ戻ってこーへんなァ?どうしたんやろう・・・」
「カク?」
「うん。アイスバーグさん探しに行ってくれてんねんケド・・・」
「カクなら後ろにいるポッポー」
ルッチとハットリがの方を指差し、は後ろを振り向いた。
「え?」
「わっ!!!!!」
「ぎゃ!!」
「ワハハハハっ。はリアクションがおもしろいのぅ?」
「おっ驚かさんといて下さい!そういうの苦手なんですから!!」
「すまん、すまん。ところで、アイスバーグさんなんじゃが・・・・・」
「ンマー!!俺がどうかしたか?」
「なんじゃ・・・・ココにおったのか。アイスバーグさん」
「この人がしゃちょーなん!?あっ、あの!ウチ って言います!」
「この子が例の新入社員です、アイスバーグさん」
「ンマー!!可愛い子だな。よし!これから頑張って良い船を作れよ!」
「・・・・・・・・・はっ、はい!!!!」
うわっ〜この人がここの社長さんか・・・・・・・
そりゃ腕のたつ人なんやろうな。で、でもエっライ派手な格好してんなァ。笑
でもこれは確実!!絶対オモロイ人や!!
「なんで俺以外わかんだ?コイツが女だって・・・・・・」
「オッサンがバカだから」
「貴様がバカだから ポッポー」
「、ルッチ・・・・・てめェら ハモりやがって!!」
「てゆうか、なんでオッサンがいんの?」
「オッサンやめろ!!俺はまだまだ若い!!!」
(ココからは早口ぎみでお聞きください。)
「オッサンはオッサンやっちゅうに・・・・・・ウチまだ十代やもん!」
「じゃあ、ルッチは!?」
「ルッチはルッチや?」
「じゃあ、カクは!?」
「カクさんは カクさん!」
「カクだけなんで、さん付けなんだよ!!」
「いや、なんとなく・・・?」
「俺は?」
「オッサン」
「なんだよ!なんだよ俺だけ!!」
「オッサンうるさいィー。一応、さん付けしてるやん」
「オッサン言うな!」
「まぁまぁ、お二人さん落ち着くんじゃ。アイスバーグさんがオコッとるぞ?」
二人がアイスバーグを見ると確かに眉間にしわが寄っていた。
「「あっすんません!!!!」」
「ンマー!!!決めた!!!!」
「え?え!?なんや!?なんやねん!!」
いきなり思いっきり顔を指差されている。(隙間五センチ)
「一番ドックで働け、」
「「「「「え」」」」」( カク パウリー ルッチ カリファ)
「ホンマですか!?わーvvめっちゃ嬉しい!!」
「カリファ?オッケーか?」
「さんの技術力 実歴なら一番ドックでも十分大丈夫でしょう。問題無しです!」
「クルッポー ヨカッタな?」
「わしも うれしいわい。と働けるなんて楽しそうじゃなぁ?」
「はい!私も嬉しいです!!」
「認めねェ!!アイスバーグさん!!コイツと一緒なんて!!」
「なにを言うの!?アイスバーグさんが決定したことは絶対です!!」
「カリファはだーってろ!!」
「クルッポー!わがままをいうな。貴様が違うドックに行けばいいだろう」
「ケンカはいかんぞ?じゃが、パウリーなんでそんなにをいやがるんじゃ・・・」
「べっ別に・・・・・!!」
心なしか回りにいる同僚たちの視線までも冷たかった。
「そんなにいやなんか?ウチのこと」
「べっ!別に、いやとかじゃねーけど!」
「じゃあ、なんやんねん?」
「女だし、ダイイチおメェは俺が嫌いだろ!?ギクシャクした中でいい船が作れるか!!」
そりゃあ、性別間違った俺が悪いんだが・・・・・。
やっぱり俺は、なんか女と仕事ってのは・・・・・
「だれがパウリーの事嫌いって言ったんや。ムカつくけど、スキやで?パウリーのこと。オモロイし?」
「ンマー?」「は?」「ポッポ!」「ん?」「ま!」
スキやで?パウリーのこと
スキやで?パウリーのこと
スキやで?パウリーのこと
(注 パウリーはコノ部分しか聞こえていません)
この言葉に硬直したパウリー。そしてくわえていたハマキが地面に転がった。
俺のこと好き?なにいいやがるコイツ!俺をからかってんのか!?
てゆうか、こんなことでビビってんじゃねぇ!!俺!!
「もちろんカクさんも、ルッチも、ハットリくんも、アイスバーグさんも、カリファさんもやvv」
「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」(そういうオチですか・・・)
「そんなに女嫌いなんか?ウチとしては男女差別反対なんやけど・・・・・・・・」
「セクハラですね!!」
「ンマー!セクハラだな!!」
「カリファうるせェ!アイスバーグさんまで・・・。べつに差別してるわけじゃねェけどよォ・・・」
「そんならウチ男になったるわ!!しゃあないなぁ!!」
「軽!!なんだそら!!」
「パウリーが女嫌いなんやし、これしかないやろ?まぁ素が男っぽいけど、ウチ」
「まぁ、パウリーだけは最初男と間違えたんじゃしなぁ」
うっ、カクがなんか怖い・・・・・
「クルッポー 貴様も、もう子供みたいな事を言うな・・・・」
「わーったよ!!!勝手にしろよ!!」
「ホンマ!?ありがとうな!」
このままいたら、悪役じゃねぇかよ。
しかも、こいつニコニコしやがって。なんか、調子狂う。
「たっただし俺が認めれるだけの腕があったらのはなしだがな!」
「クルッポー いつからお前はそんなに偉くなったんだ?」
「パウリー顔赤いぞ?風邪かの?」
「ちっ違ぇヨ!!」
「じゃ、一番ドック 塗り大工担当 さん。部屋はまた後で誰かに案内させますね?」
「ンマー。は塗り大工職人なのか?」
「はい!まぁ、オールマイティにはなんでも出来ますが、船体をイロイロ塗ったりするのがウチ好きで・・・・」
「ンマー!素晴らしいな!素晴らしい!」
一歩下がり、は深くお辞儀した。
「ウチ、一生懸命頑張ります!これからお世話になります!ヨロシクお願いします!」
「ヨロシクな、!」
「バカな男はほっといていい ポッポー」
「バカとはなんだ!コラァ!」
「まあ 落ち着いてパウリー」
「ンマー!賑やかになりそうだな!!!」
なにわともわれ、
ようこそ!!ガレーラカンパニーへ!!!!
NEXT?