父上、母上。 お元気でしょうか。

見事に1発目の面接で就職して、一年目。

順調に私の人生は進んでおります。

そして 現在、社内恋愛しているのであります。


天根 ヒカル。 


私と同じ日にこの会社に就職した人です。

優しくて、ダジャレ以外はおもしろくって、顔もわたし好みの男前です。

只今、付き合って六ヶ月です。はい、六ヶ月です。

順調すぎて、怖いくらいです。

で、ここで報告があります。





わたし、妊娠三ヶ月らしいです。















ふれて未来を















そして、まだその原因となった男には話せてないってゆう・・・・

「・・・・・・・・・・・」

こらこら。わたしの家に来たとたん寝室に直行するな。しかも、わたしのベットにダイビングするな。





「オーイ・・・・ヒカルさーん?ネクタイ締めたまま寝ちゃだめでしょ〜」

目を覚ましてもらうがため、少し勢いよくベットに座ってみた。が、

「・・・・・・・・・・・・・ぐー」

「意地でも起きないわけね?」

最終手段。






やっぱり、どんな人にも欠点があるのです。

ヒカルには、コレ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!??」


耳に息を吹きかける。


「起きた?」

「起きた、起きた。でも、どうせならキスとかで起こしてよ」

「わかったわ、お姫様」

アクビをしながら、ムクッと起き上がった。




「ビールある?」

「多分あると思う」

二人で手を差し出す。

「じゃんけ〜ん」


ホイッと  私はグーで ヒカルはチョキ。


「最初にチョキ出す人って、変人らしいですよ?」

「うるさいな」

「おつまみも頼むわね?」

「・・・・・・・・・・はいはい」





















ん〜、どうしよう。

言わないといけないよね。だって二人の問題だもんね。

妊娠のこと聞いて、どんなふうになるかな?

まさか、逃げたりしないよね。

でも、まだ付き合って たった六ヶ月だし。



んー



ヒカルのこと信じてないわけじゃない。

結婚するなら ヒカルとだ。とホンキでそう思ってるもん。

でも、ヒカルがそんなこと全然思ってなかったとしたら?





不安が頭の中を駆け巡った。

どうしよう どうしよう

ヒカルと別れたくないけど 中絶もやだ

だって私とヒカルのこどもなんだから。












と、暗い思考ばっかしていたら、いきなりひんやりとしたものが首筋に。



「ひゃあ!」

「持ってきた。ビールとお菓子」

と言って、ピッチリ私の横に座った。

「サ、サンキュっ」


ヒカルは私の分のビールのふたを開けてくれて、はい と渡してくれた。

いつものように、大きい身体を私にもたれ掛ける。

ネコッケが首に触れてくすぐったいのは、もう慣れた。





ヒカルが一口ビールを飲んだ後、私の名前を呼んだ。

「ん?」

「今日産婦人科言ったの?」










え?










「いや。机の上にコレがおいてあったから」

「げ」


まぁ、言い出すキッカケになったわけだけれど。




「まさか今から言う気だった?だから俺を起こした?」

「まぁ・・・・・・・ね」





うつむく。なぜか、横にいるヒカルの目を見ることが出来なかった。

次の言葉を聞くのが怖い。





「6月はどう?」










「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」














いつもならバシッとツッコむけれど、突拍子な発言すぎて もう何がなんだか分からない。

「なぁ、。聞いてる?」

「・・・・・・・・・・・・ごめん、意味がわかんない」

予想していたいくつか以外の言葉だったために、頭が追いつけないでいる。





ヒカルはそんな私を見て笑った。

「だから、俺のためにウェディングドレス着てって言ってんじゃん」





そう言って、私のお腹を優しく触った。

「こいつがまだ大きくならないうちに」





そして、私をきつく抱いた。

「ありがと。
















驚きと嬉しさで、涙が溢れる。

ヒカルって、どうして  そう・・・





「結婚しよう」





「!」

「ごめん。指輪はまた今度でい?」

その言葉をヒカルが言った瞬間、私の腕をヒカルの首に巻きつけた。

「ヒカルっ、大好き!!」

そして、ヒカルは私の全てを受け止める。

「俺も大好き」


ずっとヒカルと笑っていたいと、心からそう願ってる。

私に最高級の喜びを味あわせてくれるのは多分ヒカルだけだ。

ずっと、一緒に 傍に 隣にいて。

ふれていたい、アナタをこの手で感じていたい。

愛してる。愛してるよ。

















「なぁ、・・・・」

「なに?」










「ってことは、当分エッチできないってこと?」

ペシッ

「・・・・・・・・バカ!」

でも、精神年齢は、まだまだ中学生のよう。



















こんなバカなやつですが、一応この子の父親です。

来週の日曜、連れて行きますので よろしく。

お父さんの驚き様が目に浮かぶわ(笑)  お母さん、ちゃんとなだめておいてね?

意地でも、ヒカルと結婚するからさ。

もう、私の未来はこの人次第なのよ。













end















アトガキ
バネ夢 Together のダビのプロポーズ話。
み、短!しかも、臭!何!何!?
ご、ごめんなさいっ(逃)