おはよう。







暖房なしじゃ過ごせなくなってきた秋の中頃。

朝は一段と寒く、起きるのには少しつらい季節。







チリチリチリリリリ・・・・・・・・







「ん・・・・・・・・」



は近くの目覚ましに手を伸ばし、後ろのスイッチを切る。

目をこすり、天井を見上げた後、ふとんをつかみ今以上に潜り込んだ。



「もうちょっと・・・・・・・」

寝よう。と言おうとした瞬間、ふとんを少し持ち上げられる。






「オイオイ・・・・起きろって」






春風が枕に手を置いて、こっちを見ていた。

「・・・・・・・寒い」

「いやいや・・・・今日は遊園地行くとか言ってなかったか?」

「だって寒い・・・・・・・私、寒いの嫌い」

「オレも夏のほうが好きだけどさ・・・・・ってまた寝るなっつのー」

「じゃあ、暖房つきてきて欲しいな・・・・」

「お姫様・・・・そういうときはジャンケンだろ?」



春風は枕の上のの手を掴み、ジャンケンを促す。



「・・・・・うぅ・・・・・わかった・・・・・・」







じゃーんけーん








「・・・・・・・・・負けちゃった・・・・・・・・・・」

「いや、もう暖房とかいいから朝飯頼んでいいか?俺も一緒に起きるからさ」

「・・・・・・・・・・ん」



そして、は春風の首に手を回す。




「・・・・・・?なんだ、この手は」

「やっぱり起きたくない。寒い。冷え性なの」

春風の胸に顔を押し付け、甘えた声でそう言った。

「いや、知ってケドよ・・・・・ずっと寝てるわけにはいかねーだろ?」

「いいよ。ずっと寝てよう?」

「ダメだろ?夏希、起こさねぇとさ?」

「夏希は昨日春とゲームして夜更かししてたから、まだ起きないわ」

「・・・・・・・・わかったよ。はまだ寝てろ。今日はオレが朝飯作るし」





そして、身体を起こした春風の腰には抱きついた。





「ダメ!春がいなくなったら布団の中寒くなる!!」






そのの言葉に呆れかえり、頭をおさえた。

「ってゆうか、オレってお前の暖房器具?」

「だって春、暖かいんだもん・・・」

そう言って抱きしめる腕の力を強めるに春風は溜息をつく。






「あと一時間猶予を与えてやろう」

「やったぁ!ありがとーうっ」

そしては春風に軽く口付けた。






春風の腕に頭を置き、寄り添う

二人はまた深い眠りにつく。





















「ねーおかーさん、おとーさん?もう四時だよー??」

「「・・・・・・・ん?」」


結局そのまま夕方まで寝てしまって、せっかくの日曜日を棒に振ってしまった二人であった。
















END


22 November, 2004




アトガキ
短ーvvバネさん暖かそうだなとか思って・・・vv(笑)急きょ思い浮かんじゃいましたい。
最近寒くなって来ました・・・もう暑いのも寒いのも嫌いですパンプキン。
春秋がいいヨ〜でも夏冬はイベント盛りだくさんだからなぁ・・・捨てがたい!!
ってゆうかいつまで新婚カップルなんでしょうかね・・・(笑)